プロフィール
ハタ ケンイチ
ハタ ケンイチ
ジュエリーの伝道師を目指しています。全国各地で講演活動をしながら、日本に宝飾文化を広めることが私の願いです。旅先で出会う人々、各地の美術館・博物館、そして神社・仏閣はとてもすばらしいですね。あ、それから各地のうまいもの屋さん、そしてかかすことのできない温泉と日本のすばらしさをあらためて発見する毎日です。ジュエリー文化、日本文化の発展を夢見て、楽しみながら、のほほんとした気持ちで日記を書きたいと思っています。
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2009年01月08日

こんな時にジュエリー…? こんな時だからこそジュエリー…!?


新年明けましておめでとうございます。
昨年を締めくくる一文字に選ばれたのは“変”でした。今年は“激”が加わり“激変”の世相を示すのは必須です。常識的に考えれば、ジュエリービジネス業界は真っ暗闇です。こんな時にジュエリー?こんな時だからジュエリー!そう、こんな時だからこそジュエリーの真価が問われます。師曰く「窮まれざれば道は通じない、のではない。追い詰められてこそ、道は通じる。」常々口にする¨宝石は希望の光¨を信じ、その言葉の証明ができる絶好のチャンスの年としたいものです。

今、ジュエリー、アクセサリーで最も多いデザインモチーフの一つは何か、それは十字クロスです。キラリと輝く胸元の十字クロスはとてもお洒落ですが、しかし本来クロスは、死の影がつきまとう張り付け台の形です。誰しも目を背けたくなるはずなのに、なぜ全世界に広がり定番化したのでしょう。
何かのヒントがヒラメキそうです。

ジュエリー、アクセサリーのルーツを辿れば、肉食獣のキバ・ツメに行きつきます。400万年もの長い間、キバ・ツメは人類を死に追いやった凶器です。何故にキバ・ツメを私たちの祖先はあえて首に飾りつけたのか、ジュエリー、アクセサリーの本質はそこにあります。
人が目を背けるアンハッピーなモチーフの系譜は、時代を超えて古代ギリシャ、ローマそして殺戮を繰り返した恐怖の感情が渦巻く中世ヨーロッパにも現れます。『メメント・モリ』黒の棺や骸骨をモチーフとしたジュエリーです。
「死は常に人のそばに付きまとう。故に、明日のことに思い悩むことなかれ。」このジュエリーの発するメッセージは、十字クロスにも受け継がれているのは言うまでもありません。
厳しい状況は昔も今も同じ、ジュエリーの本質を知り、更なる共感を得られるチャンスです。

動物には明日の食べ物の保障はありません。知恵を持った人類は、農耕牧畜文化を築き、食べ物を確保し、明日の安全と希望を手に入れました。反面、天災人災に巻き込まれ明日への希望を見失った時、心弱き動物・人間は、不安と恐怖の中に突き落とされてしまいます。動物は明日を思い煩うことなく今日を生き、自殺はありません。しかし、人間は明日を思い煩い、自ら命を絶ってしまいます。
「明日のことを思い煩うことなかれ」誠実に今日を生きること、ジュエリーは、人に常に“生”への強いメッセージを送っています。不安に押しつぶされ、消え入りそうになった時、宝石・ジュエリーは心が折れない為の“心のお守り”です。
ジュエリーの本質・真理は普遍化し、時を超えて受け継がれてきました。
 
2009年度は明日が見えない激変の時代です。不安と恐怖の感情の波がうねりを上げて押し寄せてくる一年。覚悟しなければなりません。世の中でもっとも孤独と不安に生きたのは、誰あろう王と呼ばれた人でした。不安な中にいるのは現代の経営者もまた然りです。
こんな時にジュエリー…?こんな時だからこそジュエリー!
そう!心が折れない為に!“宝石は心のお守りです”
だからこそ!2009年度、心のお守りジュエリーを世に広めようではありませんか。


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